田の越しの三界坊 さんがいの記

熊本在住の三界坊が、九州の山歩きで出会った山野草、渓流釣りのあれこれなど、暇にまかせてのなぐり書きです。

九重 立中山のミヤマキリシマ 2022

立中山(1464.5m) 大分県九重山
一番水登山口から往復

歩行距離:8.48 km
最高点標高:1464 m
最低点標高:834 m
累積標高上り:711 m
累積標高下り:711 m

5月23日(月) 天気:晴れだが曇り気味 見通しはよくない 

 そろそろミヤマキリシマが見頃を迎えるころです。今年も立中山にミヤマキリシマを見に登ってきました。
 ところが、鉾立峠から上、立中山の山頂に至るまで、ミヤマキリシマの花は寂しい限り、ピンク色がほとんど見えません。少しだけ花が咲いている株もありましたが、多くの株は虫に食われて茶色くなっています。絶句してしまうような悲惨な状況でした。害虫恐るべしです。
 立中山の山頂からながめる平治岳。山頂付近はピンクに染まっていました。向こうは虫害が少ないのかもしれませんね。
 害虫の発生がこれで収まって、来年はきれいな花がたくさん咲いてほしいものです。

 

コースタイム:
一番水登山口駐車場発;7:55―朽網(くたみ)わかれ;8:40ー鍋割坂;9:40―鉾立峠10:20-立中山山頂(11:00-11:10)ー鉾立峠(11:30-11:45)ー登山口駐車場着;13:40

ルート図

写真1.一番水の登山口

写真2.佐渡窪の木道 今年は水がたまっていません

写真3.鉾立峠 この辺もミヤマキリシマはまばらです

写真4.立中山の山頂 荒涼とした感じです

写真5.山頂のミヤマキリシマ 花芽も葉も食べられています

写真6.犯人はこの虫のようです あちこちにいました

写真7.これも同じ虫か?先ほどの虫とは色が違いますが花芽をかじっていました

写真8. 少しだけ花を咲かせている株 けなげです

写真9. 峠の下、日陰にきれいな花が少しありました

写真10.イワカガミ

写真11.ユキザサ

写真12.ホウチャクソウ

 

初夏の花 ガンゼキラン

 5月17日。早いもので二十四節気の「立夏」も末候です。沖縄はすでに梅雨入りしました。熊本でも梅雨入り間近のような不安定な天気が続いています。麦の収穫、麦秋はこれからです。そう早く梅雨に入られてはかないません。
 昨年、寒蘭展示会の即売で購入し庭に地植えした「ガンゼキラン」が開花しました。私も花を見るのは初めてです。あまりに素晴らしい花で感激しました。これからも大事に育てていきたいと思います。

写真1.ガンゼキラン 5月5日 開花始め

写真2.ガンゼキラン 5月5日 花のアップ

写真3.ガンゼキラン 5月7日

写真4.ガンゼキラン 5月9日 

写真5.ガンゼキラン 5月12日

写真6.ガンゼキラン 5月12日-2

写真7.コチョウラン 我が家で初花

写真8.コチョウラン「Phal Linda Cheok」初花

写真9.デンドロビウム「心美」は花盛り 香り豊か

写真10.ミヤマキリシマ「紅雀」 石付け 今年は花が少なめ

写真11.バラ「アウグスタ ルイーゼ」

写真12.バラ「ピエール・ド・ロンサール」 定番の美

 

白岩山のミツバツツジ 2022

白岩山(1647m)、向坂山(1685m) 宮崎県 九州百名山
カシバル峠駐車場から下りはスキー場へ

歩行距離:9.58 km
最高点標高:1633 m
最低点標高:1300 m
累積標高上り:794 m
累積標高下り:788 m

 

5月7日(土) 天気:曇り、時々小雨、霧 昼頃まで霧 

 この時期、白岩山ではシャクナゲミツバツツジ、山シャクヤクなどが開花しているはずです、7日(土)に白岩山へ登りました。
 シャクナゲはほぼ終わり。花びらは傷み始めていました。ミツバツツジは今が盛りといった感じでしたが、すでに花が散り始めている木もありました。ミツバツツジの濃いピンクと新緑の緑とのコントラストはとても素敵でした。アケボノツツジとはまた違った美しさです。
 白岩山の岩場の下には山シャクヤクがたくさん咲いていました。こちらはふくらんだ白いつぼみもけっこう沢山ついていました。もうしばらくは楽しめそうです。この日は曇天で花びらがほとんど開いておらず少し残念でした。

コースタイム:
カシバル峠登山口駐車場(着8:00―発8:10)―杉越;9:00ー白岩山山頂;9:30ー水呑の頭;10:10―杉越;11:30ー向坂山頂(着12:05-発12:10)-登山口駐車場発;13:30

ルート図



写真1.登山道脇のユキザサ ?

写真2.白岩山頂の木についていた花-1

写真3.白岩山頂の木についていた花-2

写真4.白岩山頂下の山シャクヤク群落

写真5.白岩山頂下の山シャクヤク-1

写真6.白岩山頂下の山シャクヤク-2

写真7.白岩山頂から新緑の「水呑の頭」ピークあたり

写真8. 「水呑の頭」ピーク

写真9.霧立越 縦走路から向坂山

写真10.スキー場から北の方面 祖母山は雲低く見えず

写真11.この日一番のミツバツツジ シャクナゲと共演

写真12.ミツバツツジ-2

写真13.ミツバツツジ-3

写真14.ミツバツツジ-4

写真15.ミツバツツジ-5

写真16.シャクナゲ

写真17.ワチガイソウ-1 ブナの股に生えていました

写真19.ワチガイソウ-2















親父山のアケボノツツジ 2022

親父山(1644m) 障子岳(1703m)  九州百名山
黒岳(1578m) 三尖山(1474m)
高千穂町、四季見原の親父岳登山口駐車場より周回

歩行距離:8.64 km
最高点標高:1703 m
最低点標高:1122 m
累積標高上り:905 m
累積標高下り:905 m

5月3日(火) 天気:晴れ 
 アケボノツツジ鑑賞登山。昨年は5月2日、樹氷の親父山に登り、ちょうど満開のアケボノツツジシャクナゲを楽しみました。 <https://sangaibou.hatenablog.com/entry/2021/05/04/150439>
今年の咲き具合はどうでしょうか?
 アケボノツツジは「1526mピーク」あたりでは満開を過ぎていました。それより下ではすでに花びらが散っていました。去年より進み方が早いようです。障子岳山頂付近にはまだ蕾もありましたが、あまり沢山はついていません。昨年よりも花はまばらな感じがしました。
 黒岳から三尖山あたりでは花がたくさんついた見事な木もありましたが、盛りは過ぎて花びらは傷みはじめていました。とはいえ今年も十分にアケボノツツジシャクナゲを楽しむことができました。所々にあるミツバツツジはいちだんと素晴らしい花のつき具合でした、見直しました。

コースタイム:
親父山登山口駐車場発 (8:00)ー1526ピーク(9:10-20)ー親父山山頂(9:55-10:05)ー障子岳山頂(10:35-10:40)ー親父山(11:00-11:25)ー黒岳山頂(12:00)ー三尖山頂(13:50)ー登山口駐車場着(14:30)

ルート図

写真1.1526 m ピーク下 シャクナゲ

写真2.1526 m ピーク下 アケボノツツジ-1

写真3.1526 m ピーク下 アケボノツツジ-2

写真4.1526 m ピーク下 アケボノツツジ-3

写真5.黒岳近く アケボノツツジ-1

写真6.黒岳近く アケボノツツジ-2

写真7.黒岳近く アケボノツツジ-3

写真8. 黒岳近く アケボノツツジ-4

写真9. 黒岳近く アケボノツツジ-5

写真10.アケボノツツジの向こうに阿蘇五岳

写真11.三尖山下 ミツバツツジ-1

写真12.三尖山下 ミツバツツジ-2

写真13.三尖山下 ミツバツツジ-3 花のボリュームがすごいです!

 

CPAPを担いでの四国遍路 旅の終わりに

最終回

 2020年秋、10月24日に「1番札所 霊山寺」から始めた遍路旅。
春と秋のベストシーズンに県ごと4回に分けて1年半をかけて歩きました。この春、香川遍路で結願、さらに徳島の一番寺まで歩いて四国一周、満願となりました。
 総歩行距離は1259 kmでした。この旅のために新調したキャラバンシューズを一足履きつぶしました。

 コロナ禍ということもあり、お遍路さんの数は常より少なかったのだと思います。そんな中、出会ったお遍路の皆さんには親切にしていただき、ありがたい情報などもいただきました。「2回目、3回目」という方も多く、「7回目」とか「20回目」とかいう豪傑にもお目にかかることができました。初めて廻ってヨレヨレになっている私などは足下にも及びません。お恥ずかしい限りです。
 お接待所はコロナ禍で閉まっているところ、活動を休止されているところが数多くありました。そんな状況下でも、地元四国の皆さまからたくさんのあたたかいお声がけ、お接待、ご親切をいただきました。ありがたいかぎりです。あらためて心よりお礼申し上げます。


歩行距離 (日数)
徳島編 185.7 km (10日)
高知編 442.9 km (15日)
愛媛編 397.2 km (15日)
香川編 233.8 km (11日)

総歩行距離 1259.6 km
総歩行日数 51日
平均歩行距離 24.7 km/日

一句:
煩悩は お持ち帰りの 花へんろ

ともうす かっちり !
(祖母の昔語り「お終い」の言葉。延岡方面でよく使われるそうです)

 

CPAP業者の皆様へ 
  お願いです、早く お遍路用の軽量・小型CPAPを開発してくださいね!

写真1.吉野川沈下橋にて 2020年秋

写真2.吉野川沈下橋

写真3.21番太龍寺手前 永井橋の遍路休憩所でのお接待。インターナショナルです!素晴らしい!

写真4. 7人の歩き遍路が同舟で種崎から浦戸湾を渡ります

写真5.片坂峠下の遍路道 春蘭がスックと立っていました

写真6.足摺岬金剛福寺 最も美しかったような気がします

写真7. 高知県宿毛市から愛媛県愛南町への松尾峠越え

写真8.久万高原から松山へ下る道 坂本屋 素晴らしいお接待でした

写真9. 四国中央市あたり 遍路道沿いにコンビナート これも四国 

写真10.「八十八番 大窪寺」 結願のお寺 終わりよければすべてよし

 

CPAPを担いでの四国遍路 香川(讃岐)編 その12

 「第1番  霊山寺」へのお礼参り 二日目 霊山寺で満願 

3月29日(火) 天気:夕方まで花曇り、風冷たく肌寒い
 今日は歩きの最終日です。朝は8時5分に鴨島駅を出発しました。阿波中央橋で右岸から左岸へ吉野川を渡り土成ICを目指して歩きます。土成IC手前で遍路道に合流します。ここからの道は多少のアップダウンはありますがほぼ平坦です。14:00過ぎに何とか「1番 霊山寺」にたどり着き全行程が終了しました。
 霊山寺ではお参りをして納経所で「満願証明書」をいただきました。四国へんろ旅の起点、「発願」(2020年10月24日でした)のお寺で、旅の終わりに「満願」の証明をいただく。巡礼の旅の終わり方としてはこれもよいかなと感じました。

* トピックス
 この日、吉野川の左岸、遍路道を歩きながら対岸奥の山並みを眺めやると、彼方に白く冠雪した山が見えました。恐らく剣山ではないかと思います。一度は登ってみたい山です。
 板野町では道沿いの畑でちょうど「さとうきび」の植え付け作業をしていました。阿波和三盆糖の原料となる「さとうきび」です。四国での「さとうきび」栽培は決して楽ではないと思います。そんな中で「さとうきび」からの製糖を事業として立派に継続しておられる皆さま、素晴らしいですね。

行程:
08:05 鴨島駅発(ここから歩き)
12:10~12:40 板野町犬伏にて昼食
13:35~13:50 「2 極楽寺
14:00~14:30 「1 霊山寺
15:00 板東駅着(歩きはここまで。電車で徳島市内へ)

歩行距離:24.69 km 
歩行時間(含む休憩):6時間53分
最高地点:65 m
累積標高登り:226 m
累積標高下り:226 m

まとめて三句:
花へんろ 一番寺にて 詠みおさめ
へんろ旅 廻り終えたり 花の寺
廻り終え 肩の荷軽し 花へんろ 

3月29日 行程概要

写真1.鴨川の公園 桜が満開、柳もきれいでした

写真2.阿波中央橋 今日は吉野川を右岸から左岸へ渡ります 

写真3.橋から眺める吉野川 河口の方向

写真4. 雪で白い山並みがずっと見えていました 剣山かな?

写真5.昼食の天ぷら定食

写真6. 「2番 極楽寺」の仁王門 

写真7. 極楽寺の境内

写真8.「1番 霊山寺」の仁王門 やっとたどり着きました

写真9.霊山寺の大師堂 桜満開

写真10.霊山寺本堂

写真11.霊山寺でいただいた満願の証

写真12.その夜 徳島市内での夕食

 

CPAPを担いでの四国遍路 香川(讃岐)編 その11

「第1番  霊山寺」へのお礼参り 初日 吉野川まで 

3月28日(月) 天気:くもり 風は少し冷たい

 昨日、「88番 大窪寺」へお詣りし「八十八ヶ所の四国遍路」は終わりました。しかし、まだ四国を一周したわけではありません。88番さんと1番さんの間を歩くと四国一周の「輪」になります。そのため、88番を廻り結願の後、さらに「1番 霊山寺」までお礼参りとして歩く人たちがいます。私もそうすることにしました。88番から1番まで2日かけて歩きました。

 初日は「88番 大窪寺」から徳島県へ入り、「10番 切幡寺」を経由し鴨島駅まで歩きます。お礼まいりの旅の始まりです。

 朝、志度駅で7時50分発のコミュニティバスに乗りました。今日は 私の他に3名のお遍路さんも一緒に乗車。八十歳の夫婦で静岡から来たという人もいました。3人でいろいろと情報交換です。全員が大窪寺で下車しました。

 私はお寺には寄らず、すぐに 「10番 切幡寺」を目指して歩き始めました。ここからは下り坂基調の道路歩きです。所々に緩い上り坂もあります。香川から徳島に県境を越えたあとは日開谷川に沿って「県道2号線」を歩きます。高速道路の高架を過ぎた先で左折、県道139号線を土成IC方向へ歩きます。

 13時30分頃、「10番 切幡寺」の門柱下に着きました。ここは一昨年10月にお参りしたお寺です。これで前に歩いた遍路道と交差し四国一周の輪はつながったことになります。10分ほど下ったところにある 「八幡のうどん」にて遅い昼食を食べました。そこからは吉野川まで下り、堤防をひたすら下流へと歩きます。そして阿波中央橋で吉野川を渡り鴨島駅に到着したのは16時過ぎでした。鴨島駅からは列車で徳島駅へ移動しました。

 

* トピックス

 この日は今回の旅で初めてすべての荷物(10 kgほど)を背負って歩きました。下り基調の平坦な道路歩きでしたが、それなりに疲れました。吉野川堤防の長いこと!

  

行程:

07:50 志度駅発(コミュニティバス
09:12~09:25 「88 大窪寺」発 ここから歩き
10:25 香川から徳島へ県境越え
13:30 「10 切幡寺」下を通過
昼食「八幡のうどん」
15:30阿波中央
16:10 鴨島駅着 (歩きはここまで。列車で徳島市内へ)
17:15 徳島駅

歩行距離:25.86 km
歩行時間(含む休憩):6時間54分
最高地点:438 m
累積標高登り:449 m
累積標高下り:871 m

3月28日 行程概要

写真1.「88 大窪寺」の門前 記念撮影

写真2.「はらいがわトンネル」にはちゃんと歩道があり安全でした

写真3.トンネルを過ぎて「88 大窪寺」方面を振り返る 中央の山の下がお寺

写真4. ところどころに歩き遍路用の「道しるべ」があります 

写真5.切幡寺手前の風景

写真6. 「10番 切幡寺」への入り口 正面の坂を登ればお寺です

写真7. 切幡寺下の「うどん亭 八幡」 一昨年10月と同じくここで昼食

写真8.うどんの定食

写真9. 阿波中央橋 吉野川を右岸へ渡ります

写真10.橋の上から吉野川 河口方向