田の越しの三界坊 さんがいの記

熊本在住の三界坊が、九州の山歩きで出会った山野草、渓流釣りのあれこれなど、暇にまかせてのなぐり書きです。

静かすぎる山、やぶこぎの保口岳

保口岳(1281m)の普賢峰、北峰五家荘
(九州百名山保口集落から往復。

 土曜日はよく晴れて絶好の山日和になりました。この秋、初めての本格的山行。アプローチに時間がかかるので敬遠していた五家荘の保口岳へ登りました。地図でみると、熊本市内から一番近そうに見えたので「子別峠越え」の道を選んだが、これが失敗のもと。途中で迷ったりして登山口到着が予定より1時間近く遅れました(次は氷川から「大通越え」で行きます)。鬼山御前伝説の案内板のところに駐車してそこから急斜面を登ったのだが、これがまた大きな誤算。あるはずの集落はすでになく、廃屋と家の跡だけが藪の中に点在するのみ。道はほとんど人が通らないようで踏み跡も弱く、案内板もありません。暗い杉林の中、登山口の手前で危うく迷ってしまうところでした。ようやく村道終点の本来の登山口にたどり着いたときにはホッとしました。その後も、ススキ、ササの藪がひどいところ数ヶ所では道に迷いそうになり、行きつ戻りつしながら、何とか主稜線にたどり着きました。とりあえず、山頂にたどり着いただけ良しとしましょう。本当に静かな山です、紅葉のシーズンなのに下山まで一人の登山者にも会いませんでした。

人煙の 絶えて久しき 山中に 道踏み迷い 聞くは鹿の音

踏みあとも 山に消え入る 保口岳

コースタイム:
登山口駐車場(鬼山御前伝説の案内板)着:9:20―駐車場発:9:25―最後の人家通過;10:00―普賢峰山頂着:11:55―山頂発;12:05―保口岳(北峰)山頂着:12:20―山頂発;12:40―登山口駐車場着:14:10

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写真1:樹木に覆われた普賢峰山頂、平家落人伝説 鬼山御前の碑
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写真2:開けた保口岳(北峰)山頂。後ろに見えるのは普賢峰。
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写真3:下山路の途中から普賢峰の山頂、岩場を見上げる。