「66番 雲辺寺」から「67番 大興寺」へ 讃岐路 初日から不整脈に泣く
3月20日(日) 天気:晴れ時々曇り 雲が多い
今日はいよいよ香川(讃岐)編の初日です。昨秋に歩いた愛媛県の最終地点である「常福寺(椿堂)」(四国中央市川滝町)まで電車とタクシーで移動し、そこから歩き始めました。
実はこの日、朝起きたときから軽い不整脈でした。しばらくすれば収まるだろうと何の根拠もない軽い気持ちで椿堂から歩き始めましたが、不整脈はなかなか収まりません。しばらくは国道192号線沿いに緩い坂を登るだけなので、なんとかゆっくりと歩を進めることができました。そして昼前には愛媛と徳島の県境を越えて徳島県池田町の佐野集落(雲辺寺への登り口)の公民館までたどり着きました。しかし、まだ不整脈は収まっていません。この状態で雲辺寺への急な山道(3キロメートルほど、3時間の行程)を登ると心臓に大きな負荷をかけることになります。ICDが作動してしまうかもしれません。さて、どうやってここから今日の宿のある香川県観音寺市まで戻ろうかと途方に暮れていたところ、通りがかりの地元の方(山野草が趣味のSさん)が声をかけてくれました。
事情を話したところ、14時以降であれば雲辺寺まで車で乗せていって下さるとのことです。雲辺寺まで登ればそこから観音寺市方面へ下りのロープウェイがあります。もし不整脈が収まらなくとも、お寺のお参りをすませ、下山することもできそうです。親切なお言葉に甘えて、佐野集落から雲辺寺まで車に乗せていただきました。地獄に仏とはまさにこのことです。非常に助かりました。
佐野集落から雲辺寺までは車で約30分の道のりです。ありがたいことに乗車中に不整脈が収まり、洞調律が戻ってきました。
雲辺寺はきれいなお寺でした。それにまわりの山々が見渡せて素晴らしい景色でした。すがすがしい気持ちでお参りすることができました。
不整脈が収まり歩けそうだったので、雲辺寺からの下りはロープウェイではなく歩きにしました。観音寺市に向けての長い下りの道、下り甲斐がありました。
麓まで下り、18時前に次の「67番 大興寺」山門前に到着しました。しかし、お参りは原則17時までと決まっています。すでにお参りできる時間ではありません。この日はここからタクシーに乗って観音寺市内の宿まで戻り、翌日は再びここから歩くことにしました。
不整脈で一時はどうなることかと思いましたが、何とか初日の行程を7割方はこなすことができました。お大師様のお慈悲でしょうか。ありがたいことです。
行程:
07:50 川之江駅前タクシー乗車
08:15 常福寺(椿堂)お参りしてここから歩きスタート
11:00 境目峠越え
11:40~14:20徳島県池田町の佐野集落にて休憩
14:20 車で66番 雲辺寺へ
15:00~15:30 雲辺寺
17:55 67番 大興寺着
18:20 タクシーで観音寺駅着
歩行距離:18.48 km (佐野集落から雲辺寺まで3kmほどの区間は歩くこと能わず)
歩行時間(含む休憩):6時間54分
累積標高登り:698 m
累積標高下り:1418 m