田の越しの三界坊 さんがいの記

熊本在住の三界坊が、九州の山歩きで出会った山野草、渓流釣りのあれこれなど、暇にまかせてのなぐり書きです。

2回目のカテーテルアブレーション顛末記

 残暑お見舞い申し上げます。しばらくのご無沙汰でした。8月7日に入院し、8月8日にカテーテルアブレーションを受けて、8月11日、無事に退院することができました。その顛末をかいつまんでご報告いたします。

カテーテルアブレーションとは、おさらい:
 カテーテルアブレーションとは経静脈的にカテーテルを心臓に挿入し、体外から焼灼エネルギー(高周波電流)を不整脈発生源である心筋組織(主として肺静脈およびその周囲組織)に加え、これを焼灼・破壊する治療法です。現在のところ、不整脈(心房細動)の治療法としては最も効果が高いとされています。
 私は2015年夏に一度すでにこれを受けています。術後、不整脈の発作回数は以前よりも減り、不整脈の継続時間も短くはなったのですが、発作をゼロにすることはできませんでした。最近では大体5から7日間くらいの間隔で発作が起こっていました(6から8時間くらい継続)。もう一度やればかなりの改善が見込めるという主治医の勧めもあり、今回、2回目のカテーテルアブレーションを受けることにしました。聞くところによると、カテーテルアブレーションを2,3回受ける人は結構多いのだそうです。ただ、私の場合、ICDを装着しており、そのリード線がすでに心房内に留置されていることもあり、普通の人よりもカテーテルアブレーションはやりにくいのだそうです(挿入するカテーテルとリード線が絡まる?)。

8月7日(入院1日目):
 朝10時過ぎ病院へ行き入院の手続き。12:00より点滴用針の挿入。採血、血圧測定、採尿、胸部X線撮影、経食道心エコーなど。夜、主治医から翌日の段取り、治療の進め方などについて説明を受ける。

8月8日(入院2日目):
 昼食は抜き。11:00ころに導尿(尿道カテーテルの挿入)失敗、痛かった。別の方法、被せる方式でやることに。12:00に手術室へ運ばれる。局部麻酔後、カテーテルを右足のつけ根と首の右側の2か所から挿入。レントゲン透視や心臓内の造影を行いながら焼灼治療を進める。今回は鼻から食道内に温度計を入れて、食道内の温度を測定しながら焼灼治療を行った。食道の火傷を防ぐためである。16:00頃、約4時間かかって治療は終了。病室に運ばれてあとはベッドの上で安静。カテーテル挿入部の止血のため翌朝まで体は動かせない。

8月9日(入院3日目):
 朝8時過ぎに止血帯を外して止血を確認、体を動かす許可が出る。朝食は抜き。10:00から胃カメラによる食道、胃の検査。異常なし。前回は焼灼の影響により、食道に火傷ができたが(それで3日間の絶食となる)、今回は温度計を食道内に入れて温度を測定しながら焼灼を進めたおかげで食道の火傷は免れました。さすが、医学の進歩は日進月歩です。昼からは普通に食事をすることができました。

8月10日(入院4日目):
 とくだんの治療無し、病院内の床屋さんへ行き、ひげをそってもらう。娘が見舞いに来る。夕方、主治医の先生が術後の経過などについて説明し、翌日の退院を告げられる。

8月11日(入院5日目):
 カテーテルアブレーションから3日目。朝10時に退院し帰宅。前回、2年前には入院まから退院まで12日間かかったが、今回はその半分以下の日数で済んだ。ありがたいことである。
 術後これまでのところ、不整脈発作はまだ起きていない。完治したかもしれないと期待に胸をふくらませているところである。
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写真1.病室からの眺めは良好、白川の向こうは熊本の繁華街
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写真2.病院の夕食、質素だがおいしかった
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写真3.帰宅するとナゴランの花がまだ咲いていた
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写真3.ナゴランの花、アップ