田の越しの三界坊 さんがいの記

熊本在住の三界坊が、九州の山歩きで出会った山野草、渓流釣りのあれこれなど、暇にまかせてのなぐり書きです。

小寒、暖冬の椎葉、棚田

 二十四節気小寒も次候に入りました。これから少しは「寒」らしく寒くなってくるのでしょうか?今年は4日が仕事始め、その初日から通勤途中に蝋梅の香りが漂うお宅がありました。例年よりかなり早いように感じます。
 昨年末からこの正月にかけては、病み上がりということもあり<http://blogs.yahoo.co.jp/mackon_0907/13774466.html>、家でゆっくりと過ごしました。その後、体調が安定してきたので先週末3連休に椎葉の実家までドライブ、帰省してきました。例年であればこの時期、五ヶ瀬町の鞍岡から先、椎葉に抜ける国見トンネルにかけては道路の積雪が心配なところですが、今年は道沿いに全く雪が見えません。かろうじて向坂山の山頂近く、五ヶ瀬スキー場のあたりは白くなっているのが見える程度でした。スキー場はかなり苦労されているのではないでしょうか。
 ご存知の方もおられるかと思いますが、昨年末、椎葉村を含む高千穂郷・椎葉山地域が世界農業遺産に認定されたというニュースが流れました。国内で6地域目だそうです。地域の焼畑農法や棚田での稲作などの伝統農業と豊かな文化が次世代に継承すべき遺産として認定されたということで、まことにおめでたい話です。その土地に生を受けたというだけで、私も誇らしく感じました。その選定にあたり、きっと評価される対象となったであろう立派な棚田が私の生まれた松尾地区の集落にあります。この棚田の風景を最もよく見渡せる場所は耳川を挟んだ対岸の日当地区です。その標高約730mの場所に、近頃、棚田の展望台ができたと聞いたので見に行ってきました。実はこの場所は、母の生家のすぐ近くです。子どもの頃からこれまでに何回も目にした風景ではありますが、今回は一段と美しく見えました。これからも季節を変えて棚田や山の四季のうつろいを紹介したいと思います。
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写真1:冬の朝、曇天、棚田展望台からの眺め。 耳川を挟んだ対岸に松尾集落と棚田が見える。後ろの山は笹峠(標高1340m)
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写真2:近くの家では早くも見事な紅梅が開花!やはり暖冬です。