田の越しの三界坊 さんがいの記

熊本在住の三界坊が、九州の山歩きで出会った山野草、渓流釣りのあれこれなど、暇にまかせてのなぐり書きです。

初めてのICD交換手術

 しばらくのご無沙汰でした。12月14日にアップした記事でICD(植込み型除細動器)の電池寿命が残り少なくなり、電池交換手術をすることになったことをお伝えしました。電池の交換と言っても、実際には古いICDを取り出して新しいICDと入れ替えることになります。私のICDは2007年12月27日に植え込みました。その後、4回くらい作動していますが、それでも電池は8年間もったことになります。電池消耗による交換の手術は、一般に初回のICD植込み手術よりは短時間で終了するとのことです(新たなリードの挿入は必要なしのため)。手術では、ICD本体が植え込まれている部分を切開し、これまで使用していたICD本体を取り出し、新しいICD本体を植込みます。さらにICD本体をリード(血管を通して心臓まで入れてある線)に接続、ICDが不整脈を適切に検出し、その不整脈を安全に治療・停止できることを確認するテストを行います。そして問題がなければ、切開した部位を縫合して終わりとなります。私の場合、今回は入院から退院まで8泊9日となりました。

12月17日(入院1日目):
昼過ぎに入院手続き。採血、採尿、血圧測定、胸部X線撮影。心エコーなどの検査。ICDのデータの読み取りチェック。その後、主治医から今後の日程、治療の進め方などについて説明。

12月18日(入院2日目、手術当日):
朝、採血。体重測定。朝食と昼食は抜き。今回は導尿(尿道カテーテルの挿入)はなし。これだけで幸せな気分になる。15:30に手術室へ運ばれる。ICDを作動しないようにしてから、局部麻酔、手術を開始。局部麻酔なので意識はあり、ときどき胸に痛みを感じる。途中で電気ショックのテストをするため、しばらくの間、一時的に意識を失わせたとのこと。18:30ころに縫合を終えて手術は終了。手術後、すぐにエックス線撮影、19:00ころに病室に戻る。病室にて主治医の先生から手術の結果を説明される。問題なく終了したとのこと。取り出した古いICD(この8年間、苦楽を共にした)を記念にいただく。手に持つと思っていたよりもずっしりと重い。
 20:00ころにようやく今日初めての食事にありつく。何とかひとりで歩いてトイレにも行くことができた。夕食後、抗生物質の点滴。

12月19日(入院3日目、手術翌日):
朝夕に抗生物質の点滴。病棟からは出ないようにとの指示で安静にする。入浴はまだできず。その他の制限はなし。

12月20日(入院4日目)
朝夕に抗生物質の点滴。午前中に診察、傷口の確認、問題なし。病院1階までは歩く許可が出る。

12月21日(入院5日目):
手術後初めてのシャワー解禁、下半身のみ。

12月22日(入院6日目):
午後、教授先生の回診。経過は順調とのこと。その後、全身シャワーの許可が出る。

12月23日(入院7日目):
休日。検査、診察もなく暇な一日。

12月24日(入院8日目):
ICDの動作チェック。生活上の注意事項などについて説明。血液検査。エックス線の撮影。傷口保護のフィルムの除去。主治医からの経過説明。

12月25日(入院9日目、退院):
朝食後、退院の手続き、支払いなど。主治医の先生、看護師さんへ挨拶して病棟を後にする。

雑感:今回、尿道カテーテルの挿入がなかったのは幸いでした。あの痛みにはなかなか慣れることができません。手術は部分麻酔、意識がある状態で行われたこともあり、時々痛みを感じました。その度に追加で麻酔の注射が行われたようです。新しいICD本体はこれまでのものよりサイズはいくぶん小さく、少し軽いとのことです。電池の寿命は7~8年くらいだろうという話でした。10年はもたせたいものです。
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写真1:左はケータイ、右が取り出した古いICD。縦、横、厚さは65×50×14mm。
 
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写真2:心臓病患者用の夕食。この日はクリスマスイブの特別仕様でケーキ付。
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写真3:帰宅したら春寒蘭(春咲きと言ってよいでしょう)が開花していました。
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写真4:花のアップ、花色は青です。