田の越しの三界坊 さんがいの記

熊本在住の三界坊が、九州の山歩きで出会った山野草、渓流釣りのあれこれなど、暇にまかせてのなぐり書きです。

椎葉山 棚田の収穫 2022年

 9月23日(金)秋分の日  実家の稲刈りの加勢(手伝い)に行ってきました。
実家では棚田で作った稲をバインダーで刈り取り、稲木に掛けて天日干しをします。
結構きつい作業です。今年も85才の父が張り切ってバインダーを運転しました。
あっぱれ、たいしたものです。
 父母と弟夫婦、それに今年は中学2年と1年の甥っ子たちも加わって、家族総出の
稲刈り作業でした。きっとこの棚田も次世代につながって行くことでしょう。 
ぜひともそうあってほしいものです。
 数日前に通り過ぎた台風14号の強風で稲はひどく倒れていましたが、なんとかバインダーで刈り取ることができました。この日は集落のそこかしこの棚田で稲刈りが行われていました。

 椎葉村では先日の台風14号の影響により村内外の数カ所でガケ崩れ、道路が不通になっています。住民の生活、移動にも著しい不便をきたしているとのことです。一日も早い復旧、復興をお祈りします。

写真1.一番広い棚田 外廻りから刈っていきます

写真2.田んぼの向こうに見えるのは耳川の対岸

写真3.向かいの山の上に母の実家があります

写真4.家の裏側の田んぼ、こちらもひどく倒れています

写真5.集落の上の方から 実家の遠景

写真6.十根川地区の国道沿い 道路沿いには流されてきた土砂が積み上げられています

写真7.十根川地域の川の流れ 川はまだ増水して濁っています

写真8.塔地区の谷川 国道沿い まだ増水して濁っています

写真9. ミニコチョウラン 「紫式部」 手持ちで開花が一番遅い品種です






白露 初秋の渓流に遊ぶ

 9月12日(月)、今年4回目の渓流です。

 今シーズンはあまりエノハ釣りに行っておりません。前回の釣行は7月中旬ですからほぼ2ヶ月ぶりです。

 今年の漁期も残すところあとわずかです(10月1日からは禁漁)。尺上の大エノハに出会うことを期待して椎葉の谷へ出かけてきました。

 天気はくもり、朝8時の気温は20℃、絶好の釣り日和です。午前中、8時から11時過ぎまで3時間ほど、これまで実績のある淵を探り歩きましたが、残念ながら尺超えの大物には出会うことができませんでした。この日一番の大物は25センチほどでした。

 まあ、こういうこともあります。世の中、自分の思い通りにはいきません。

初秋の涼しい谷で気持ちよく遊ぶことができた、それでよしとしましょう。

写真1.渓の様子-1

写真2.渓の様子-2

写真3.渓の様子-3 

写真4.渓の様子-4

写真5.渓の様子-5 今回はここまで

写真6.最初の一尾

写真7.すべて一夜干しに

写真8.谷に咲いていた花 名称不明 野草?エスケイプ?

写真9.おまけです 中秋の名月(自宅庭から)

写真10.早朝の十六夜の月(ミルク牧場あたりから)

写真11.十六夜の月 アップ



秋の味覚 栗の渋皮煮

 9月に入りました。熊本ではまだまだ暑い日が続いています。一向に涼しくなる気配は見えません。現在、台風11号が南シナ海を北上していますが、その影響でしょうか。熊本では連日、真夏日と熱帯夜が続いています。
 数日前に椎葉の実家から生栗が届きました。高齢の両親が送ってくれたものです。
腐らすわけにはいきません。この週末、丸一日かけて鬼皮を剥き、渋皮煮を作りました。なんとかうまく仕上げることができました。一度には食べきれないので小分けして冷凍しました。しばらくは秋の味覚を楽しむことができそうです。
台風が過ぎたら少しは涼しくなってほしいものですね。

一句:

 実家より 届きし栗剥く 一心に

 ゆで栗や なべいっぱいに ひかりたり

写真1.今年は出来がよさそう、立派な栗です

写真2.むき栗で2キロほどありありました

写真3.渋皮煮

写真4.渋皮煮、出来はまあまあ

写真5.赤芽ギボウシ

写真6.屋久ギボウシ

写真7.バラ 「アウグスタ・ルイーゼ」よく香ります

写真8.リュウキュウエビネ そろそろ終わりです(開花は7月19日 長く楽しめます)

写真9. ミニコチョウラン紫式部」 コチョウランでは一番遅く8月6日開花でした

夏の終わり 白岩山・向坂山

白岩山(1647m)、向坂山(1685m) 宮崎県(九州百名山) 
ゴボウ畑駐車場から白岩山、向坂山、スキー場とまわり、ゴボウ畑駐車場へ下る

歩行距離:6.0 km
最高点標高:1683 m
最低点標高:1411 m
累積標高上り:429 m
累積標高下り:429 m

8月28日(日) 天気;晴れ
 二十四節気処暑に入りました。例年であれば朝夕が涼しくなり、暑さも落ち着く頃です。しかし、今年は8月末になっても熱帯夜が多く、とりわけ残暑が厳しいように感じます。
 8月最後の日曜日、高い山はもう涼しかろうと、秋の気配を探しに白岩山・向坂山へ出かけてきました。

 朝は8:30頃にゴボウ畑に着きました。日曜日ということもあり、この時点で駐車スペースはほぼ埋まっていました。まだ、キレンゲショウマの花が残っているようで、それを目当てに来られる方が多いようです。ゴボウ畑の朝8:30分の気温は19℃。下界からすると天国のような涼しさでした。
 白岩山にはこの時期の草花が咲いていました。あまり派手ではありませんが、シコクママコナとツクシノダケがたくさんありました。あとはポチポチといった感じでした。
 この日は天気もよく、遠望がききました。白岩山、向坂山の山頂からは祖母山や大崩山、阿蘇山に加え、雲仙普賢岳も見えました。

 

コースタイム:
ゴボウ畑駐車場発;8:40ー杉越;9:10-白岩山;9:40-10:10-杉越;10:40-向坂山;11:15-11:30ーゴボウ畑駐車場着;12:20

写真1.ツクシノダケ

写真2.ツクシノダケ-2

写真3.ツクシノダケ-3

写真4.シコクママコナ

写真5.ソバナ

写真6.シギンカラマツの残り

写真7.メタカラコウ

写真8.ミヤマザクラ(?)でしょうか 赤い実があざやかでした

写真9.白岩山から北東に大崩山

写真10.白岩山から西方 高岳の肩に少し雲仙普賢岳が見えました

写真11.向坂山頂から南方 米良三山が見えました

写真12.向坂山頂から西方 ピンボケですが雲仙普賢岳

写真13.五ヶ瀬スキー場から北方 祖母山 傾山もなんとか

写真14.五ヶ瀬スキー場から北西 阿蘇高岳根子岳

 

夏の終わり 庭の花たち

 明日から二十四節気処暑に入ります。朝夕は秋の気配も漂う頃のはずですがはたして今年はどうでしょうか。
 お盆を過ぎたというのに熊本市では暑い日が続いており、今日の最低気温は26℃、最高気温は34℃でした。早く涼しくなってくれるとありがたいのですが。 例年にも増して 涼しい秋を心待ちにしています。

写真1.マキの木につるしたカシノキラン、今年も開花してくれました

写真2.カシノキラン-1。8月の貴重な花です

写真3.カシノキラン-2

写真4.リュウキュウエビネ-1、開花からもう一ヶ月以上です

写真5.リュウキュウエビネ-2 夏の庭で長く楽しめます

写真6.ツルラン こちらも開花から一ヶ月以上。長く楽しむことができます

写真7.コチョウラン 「紫式部」  8月に入ってようやく開花

写真8. 赤芽ギボウシ 新しく仲間入りした鉢です もうすぐ開花

 

立秋 白鳥山のギボウシとキレンゲショウマ 2022

白鳥山(1639 m)(九州百名山
五家荘 ウエノウチ谷登山口から1440 m付近まで往復

歩行距離:2.97 km
最高点標高:1444 m
最低点標高:1212 m
累積標高上り:272 m
累積標高下り:303 m

8月7日(日) 天気;晴れ
 前回、8月2日にウエノウチ谷を散策しました。キレンゲショウマと「ギンバイソウ」を見ることができました。 しかしギボウシはまだ開花していませんでした。立秋に入った8月7日、そろそろ開花したのではと思い、再びウエノウチ谷へ出かけてきました。

 ウエノウチ谷の涼しさは格別です。この日、入山時の気温は22℃、下山時は26℃でした。日曜日でもあり3組ほどのパーティとすれ違いました。皆さん、キレンゲショウマと涼を求めて来られたようです。キレンゲショウマは倒木の上にきれいに咲いていました。そしてお目当てのギボウシ(「サイコクイワギボウシ」だとか)もすでに開花し、そこかしこの樹上で花を咲かせていました。そして前回見た倒木に生えた株のつぼみも開花していました。
 樹上のギボウシの花、気づかずに通り過ぎてしまう登山者もいることでしょう。かくいう私も数年前にやっと気がついたばかりです。
人間、ときどきは上を向いて歩いたほうがよいことがありそうですね。

一句: 苔のむす 大樹に白き 花ぎぼし

コースタイム:
ウエノウチ谷登山口発;8:40ー折り返し地点(1444 m);10:20ーウエノウチ谷登山口着;11:40

写真1.ウエノウチ谷ルート入り口

写真2.谷の様子 ずっと木陰を歩くことができます

写真3.倒木に生えたキレンゲショウマ

写真4.キレンゲショウマ-2

写真5.キレンゲショウマ-3

写真6.キレンゲショウマ-4

写真7.岩の上のツクシノダケ 初めて見ました

写真8.ツクシノダケの少しアップ

写真9.倒木のギボウシ 先週はつぼみでした

写真10.倒木のギボウシ-2

写真11.こちらは別の倒木のギボウシ 花はなし

写真12.葉柄には赤紫色の斑点がたくさんついています

写真13.樹上のギボウシの花 望遠で

写真14.珍しく手の届きそうな低いところにたくさん着いていました

写真15.アップが撮れました 透き通るような白い花です

写真16.ギボウシのアップ-2

写真17.峰越登山口近くの展望所から東方向 矢印左は清水岳、右は笹の峠

写真18.展望所から北方向 矢印左端は向坂山、その右は白岩山、右端は扇山




















大暑 白鳥山のキレンゲショウマとギンバイソウ

白鳥山(1639 m) (九州百名山
五家荘 ウエノウチ谷登山口(御池登山口とも)から1410 m付近まで往復

歩行距離:2.69 km
最高点標高:1411 m
最低点標高:1215 m
累積標高上り:244 m
累積標高下り:234 m

 

8月2日(火) 天気;晴れ

 前回、7月10日にウエノウチ谷ルートで白鳥山に登りました。
この時、目的とした「フガクスズムシソウ」には会うことができましたが、キレンゲショウマはまだ固いつぼみでした。そして道ばたの倒木に気になるつぼみを見つけました。キレンゲショウマもそろそろ咲いたはずです。花の観賞を目的に再び大暑のウエノウチ谷へ出かけてきました。
 この日、朝8:30のウエノウチ谷登山口の気温は21℃でした。連日、猛暑続きの下界からすると天国のような涼しさです。白鳥山登頂が目的ではないので、1200mの登山口から1400m付近までゆっくりと谷筋を散策しました。花はあまり見つけられませんでしたが、倒木に生えているキレンゲショウマを見つけることができました。そして透き通るような白い花「ギンバイソウ」を初めて見ることができました。
 気になったつぼみはまだ開花していませんでした。どうやらギボウシのようです。
ずいぶんとふくらんでいたので開花はもう間近でしょう。これで近日中にもう一度行くことになりそうです。

コースタイム:
ウエノウチ谷登山口発;8:45ー折り返し地点(1411 m);10:00ーウエノウチ谷登山口着;11:10

 

写真1.ウエノウチ谷ルート入り口

写真2.谷の様子 ほぼずっと日陰を歩くことができます

写真3.前回みた倒木のつぼみはまだ開花前、どうやらギボウシのようです

写真4.他にも木に着生したギボウシのつぼみが いずれも開花前でした

写真5.はじめて目にした「ギンバイソウ」 ユキノシタ科でアジサイの親せきだそうです

写真6.ギンバイソウ-2

写真7.ギンバイソウ-3

写真8.苔むした倒木に数本のキレンゲショウマが生えていました

写真9.キレンゲショウマ-2

写真10.宮崎県側、道路脇のキレンゲショウマ群落 鹿よけネットの向こう

写真11.キレンゲショウマ

写真12.キレンゲショウマ つぼみの先が色づいています

写真13.この個体も花弁の先が紫色

写真14.キレンゲショウマ 多くはこんな感じ 花弁の先まで黄色です

写真15.新椎葉越の峠下から五家荘方面 山深いですね